ぴよえもんの生態記録

とりあえずやってみるなり。知命の齢も過ぎて、おそるおそるのブログ初体験。ネットのお作法も何も知りませんがよしなに。時折登場する妻、鬼平(♀)と二人でブリュッセルに生息中。

マグリットのお宅訪問

すっかり朝夕冷え込んで参りました。
芸術の秋ですな。
ちょいと前にマグリットの家に行ってきましたのでその話。
René Magritte House-Museum (Jette) - Brussels' Museums
自動車でいったので公共交通機関での行き方はよくわかりません(不親切)。
しかも一見普通の民家。見つけにくい。

流石は地味なベルギーを代表する画家。家も地味です。


もっとも、マグリットは最初からマグリットだったわけではなくって、
いや、生まれた時からマグリットさんはマグリットさんだったんですが、
この家に住み始めた32歳のころは、まだシュールレアリスムの巨匠
ではなかったんですな。どうも文章が長くてすみません。


しかし、それから24年も住んでいたらしいので、売れっ子になっても
庶民派の地味な人だったんでしょうな。


でも昔のままを復元したという家の中はなかなか素敵。画風にあった
壁の色やら絵にもでてきた小道具類やら。
犬がいる!?と思ったら、愛犬のはく製でびっくりさせられるのも
マグリット風。


作品も意外に沢山あったんですが、あまり見たことがないなあと思ったら
すべて戦争などで損なわれた作品を修復したり復元したものの由。
未亡人の再婚相手の米人実業家が資金を出したんですと。
(で著作権とかウルサイので写真は禁止)
厳密にはオリジナルではないわけですが、それはそれで面白かったです。
画風的に複製OKな感じを再認識。


そういえば展示物には、当時の展覧会のパンフなんかもあって、中に
批評家が「自己模倣的でマンネリ」などと悪口を書いているのもありました。
マグリットさん、激おこぷんぷん丸(死語?)だったそうですよ。


マンネリでもいいじゃないですかねえ。面白いんだから。


そうそう、ジャズ好きおやじ的にはマグリットといえばこれ。DREAMS。
ブレッカーブラザーズのファンには定番ですな。