フェルメールの偽物を見に行く
ロッテルダムのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館に行ってきました。
ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館 - Wikipedia
ピーターブリューゲルの「バベルの塔」とか、有名な絵はいろいろあるんですが、
お目当ては、フェルメールの偽物「エマオの食事」。
ハン・ファン・メ―ヘレンなる画家・画商による贋作。
ハン・ファン・メーヘレン - Wikipedia
1936年にフェルメール作品として専門家のお墨付きでボイマンス美術館が
お買い上げ。メーヘランさんってば、図に乗って他にも別の「フェルメール作品」を
ナチス高官にも売ったりして大儲け。
しかし、戦後、ナチス協力者として懲役にかけられそうになったメ―ヘレンさん、
あわてて「みんな自分で描いた偽物ですよう」と白状したからさあ大変。
オランダ美術界大騒ぎ。
そんなボイマンス美術館の恥部といえるこの作品を堂々と展示しているのは立派ですな。とはいえ説明書きは「こんな醜い絵」云々と逆切れ気味。まあまあ落ち着いて。
これからも倉庫に片付けたりせず、ずっと展示してくれることを願う。面白いから。
でも、この絵、素人目にもフェルメールには見えないし、大してうまい絵でもないと思うんですが、後知恵ですかねえ。