ぴよえもんの生態記録

とりあえずやってみるなり。知命の齢も過ぎて、おそるおそるのブログ初体験。ネットのお作法も何も知りませんがよしなに。時折登場する妻、鬼平(♀)と二人でブリュッセルに生息中。

ゲントの精神医学博物館に行く

怖いもの見たさで行ってまいりましたよ。
ゲントにありますギスラン博士博物館。
ベルギー初という歴史的な精神病院をそのまま博物館に
したそうな。
http://www.museumdrguislain.be/en/over

まこと立派な建物。

映画のショーシャンク刑務所のような感じ。
で、展示品の中には、おどろおどろしいものも。

脳みそスライス用のこぎりとか。↑(ひえー)

ロボトミー手術のしくみとか。↑(ぎゃー)
あと、何をやっているのかよく分からない、あやしげで
恐ろしげな写真やら動画がいろいろあり。
帰ってから検索してみると、どうやら精神医療の黒歴史
の展示ということだったようで。↓

上記Web記事にもあるインシュリン療法の図。


黒歴史とはいっても、一部の治療法は今も多少形を変えて
継承されてるみたいなので、当時のやり方がすべてトンデモ
だった訳ではないんですな。試行錯誤ってやつで。
でも錯誤に当たっちゃった人は、たまったもんじゃありませんが。


こちらが、ギスラン博士。
手錠掛けて、縛り付けて、水に漬けて、という精神医療
暗黒時代の蒙を拓いて近代化を進めた偉い人。


ここまででもうお腹いっぱいだったんですが、この博物館の
目玉はまだこれから。


アウトサイダー・アート コレクション!

これは有名なWillem van Genkさん。
さすがの迫力。


Tim Brownさん。
ほのぼの系。展示の仕方もおしゃれ。


感動というのか、何というのか、脳みそが少し
波立つような感じがしますな。
これもある種の芸術の力か。


無慮六千点の作品が所蔵されているそうですよ。
また来よう。


今回は、あーおもしろかった!と言っていいのやら
わかりませんが、非常に興味深い博物館ですよ。
世界遺産に登録しておきたいくらい。


あ、ここではチケット代わりに小さな丸いシールを
くれて、それを服のどこかに見えるように貼っておく
ことになっているんですよ。
で、それを皆が帰りに出口のドアに貼ってゆくので、
すっかりアートっぽくなってしまっているの図。↓

これも、ある意味アウトサイダー・アートではありますな。