開かずの世界遺産 ストックレー邸
しょっちゅう車で通っているテルビューレン通り沿いに建っているちょっと変な建物。
これが世界遺産のストックレー邸だと気づいたのはごく最近。
そう思ってみると現金なもので非常に魅力的な建物のような。
運転していてもついつい気になって視線がくぎ付けという危険な恋の道行。
ついには、まさに「人類の創造的才能を表現する傑作なり!!!」(世界遺産選定基準)と思えるようになりましたよ。
ただ悲しいかな、個人の所有だそうで見学不可。世界遺産で見学不可。
ユネスコ的にどうなんでしょう。
それでもせめて、一度お側でじっくり拝見しようではないかと行ってきましたよ!
うん。独特。屋根の銅像たちがなんとなくアウトサイダーアートっぽいのにも
胸キュン(死語?)。
こちらは通りに面した扉。通り側は裏手ということらしいので勝手口?
クリムトやクノップフが腕をふるったという内装をなんとか一目見たいよう、と
気分はルーベンスが見たいネロ少年。
酒屋さんか誰かが配達に来て、ドアがあいたりしないかと待つことしばし・・・
なかなか都合よくは来ませんな。
柵越しに見える金色の装飾。クリムトっぽい?
しばらく柵に貼りついて覗いておりましたが、思い返して客観視すると実に怪しい日本人夫婦ですな。
さて、今度は一回りして建物の表側や庭が覗けないものかと歩き出した私とパトラッシュじゃなかった嫁さん。
ところがだ。
あの辺りはお屋敷街なんですな。1ブロックの大きいこと。
結局、大きく一周してもストックレ―さんは全貌を現さず、
立ち並ぶ豪邸を見つつ、むなしく元の扉前に戻ってきたのでした。
なんとか公開してくれませんかのう。ワシらの目の黒いうちに。
世界遺産のHPから拝借↓